ごえいか - イベント -

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 霜降も過ぎ、ようやく秋の気配を感じ始めた南国土佐。その中心となる高知城のお膝元となる高知市の「高知県立県民文化ホールオレンジホール」にて、平成二十六年十月二十九日、第五十九回豊山流大師講全国奉詠高知大会が開催されました。高知県は東京から陸路で八百キロ以上離れた四国の南側に位置する県で、豊山流大師講支部がある最南端の土地です。遠い地ながら全国各地より六十二支部、延べ七百人以上の大勢の同信の皆さまがご参加下さいました。受付開始時刻よりはるかに早く到着された支部の方が多く、予定より早く開場し空だったホールがあっという間に講員さんで満ちていきました。



 いつも一斉奉詠の曲を開会式前に練習するのですが、今回は『総本山長谷寺和讃』『真言みおしえ和讃』『光明真言和讃』『追善供養和讃・御詠歌 心華』と四曲練習致しました。練習が始まる前は無事会場入りできた安堵からか和やかにお話されていた皆さまでしたが、練習曲の詠頭が聞こえるとスイッチが入ったかのように空気が一変し、大会への意気込みが感じられる力強いお唱えをされていました。定刻となり『総本山長谷寺和讃』を皆でお唱えしながら真言宗豊山派管長・豊山流大師講総裁加藤精一猊下を大導師にお迎えし、開会式の法要が行われ、引き続き新支部旗授与、永年支部褒賞、永年講員褒賞が行われた後、加藤精一猊下よりご垂示、豊山流大師講理事長坂井智宏宗務総長よりご挨拶を頂戴致しました。加藤猊下の「四国の人達にとって弘法大師は郷土の先輩という意識、高く仰ぎながらも親しみをもっている」というお言葉や、土佐の霊場のご住職でもある坂井宗務総長の「四国霊場が開創千二百年のまさに祝年に皆さまはお四国へ来ていらっしゃる、是非お四国に触れて帰って頂きたい」とお四国ならではのお話が印象に残っています。開会式の最後に『真言みおしえ和讃』を一斉奉詠し、いよいよ登壇奉詠の始まりです。

 今大会の奉詠曲目は『御修行御詠歌』『宗祖弘法大師御修行御詠歌室戸』『室戸霊跡御厨人窟和讃・御詠歌 潮騒』『宗祖弘法大師十夜ヶ橋和讃・御詠歌 橋陰』とまさにお四国やお大師さまに縁深い曲ばかりです。登壇される五十四支部の殆どが合同奉詠でしたが、支部の皆さまは緊張の中、心一つにしたお唱えと緞帳が下りるその瞬間まで凛とした所作をされ、日ごろの研鑽と大会に向けての練習の成果を存分に発揮されておりました。また、奉詠後は中島泰顕詠匠による丁寧で心のこもった講評をいただき、その講評を聞く皆さまは達成感で晴れやかなお顔をされていました。

 全十二登壇中、六登壇までを終え午前の奉詠は終了。昼食休憩では、まず詠歌研修所三十期生による『宗祖弘法大師第三番御詠歌 常住』続いて詠歌研修所二十九期生による『宗祖弘法大師鑚仰和讃・御詠歌 神通』の奉詠が行われました。三十期生はまだご詠歌を学び始めて半年での大舞台ながら初々しく溌溂としたお唱え、二十九期生は口伝や曲の情景、曲に込められた思いを表現する等、一年の研鑽を披露した堂々たる奉詠でした。最後は詠秀奉詠による『御修行御詠歌』。改良服に身を包み、揃いの詠秀袈裟をかけ姿勢よく座る姿が舞台いっぱいに登場すると、会場から驚きの声と歓声が上がっておりました。詠秀の唱えたご詠歌がどのように皆さんに届いたのか、それは緞帳が閉まる際会場から贈られた盛大な拍手から十分に窺えるものでした。他にも昼食休憩中には、会場ロビーにてその場でお四国のお参りが出来る、四国八十八ヶ所霊場会所蔵のお砂踏み法具を展示しており、沢山の方がお参りをされておりました。

 午後は全て合同奉詠でしたが、午前同様どの支部も今日まで練習を重ねてきた成果が花開くような見事なお唱えで、講評をされた岡田敬学詠匠からあたたかいお言葉をいただいた支部ばかりでした。また舞台裏ではお互いを気遣い励ましあう姿がみられ、ご詠歌を通し仏縁の尊さを改めて感じた次第です。



 全ての奉詠が終わると『追善供養和讃・御詠歌 心華』を皆さんでお唱えし、閉会式へと移ります。法楽後、全国研詠大会(個人の部)の賞状授与が行われ、優秀な成績を収めた方が表彰されました。賞状をいただいた方の中には感動で涙を浮かべている方もいらっしゃいました。その後、豊山流大師講岩脇彰信総本部長よりご挨拶があり、今大会参加への御礼と、次の大会が福島県にて行われることをお話下さった後『光明真言和讃』を一斉奉詠して閉会となりました。

 今年の全国大会は、お大師さまが開かれた四国霊場の開創千二百年の祝年に、お大師さまがおられるお四国の高知県で、み仏に捧げるご詠歌を皆でお唱えすることが出来ました。ご詠歌道をあゆむ私たちにとってきっとかけがえのない経験となることだと思います。大会を終えて会場を後にする皆さまのお顔には今日一番の笑顔が咲いておりました。最後に豊山流大師講総本部の皆さま、大会に参加された講員さんやご指導された先生、詠歌研修所の皆さま、ご講評下さいました詠匠の先生。その他今大会に携わって下さいました全ての皆さまと、私たちを導いて下さったお大師さまに心から感謝申し上げ、大会の報告とさせていただきます。



参加支部
初音(東京都台東区) 世尊院(東京都杉並区)
関戸観音寺(東京都多摩市) 秋川大悲願寺(東京都あきる野市)
即清寺(東京都青梅市) 延命寺(東京都小平市)
光明院(川崎市多摩区) 観音寺(川崎市多摩区)
永寿院(横浜市青葉区) 弘楽(横浜市緑区)
千手院(東京都町田市) 延命院(埼玉県杉戸町)
高淵寺(埼玉県皆野町) 光明寺(埼玉県神川町)
貴船(千葉市稲毛区) 富蔵院(千葉県野田市)
光福寺(千葉県木更津市) 東学寺(千葉県浦安市)
金蔵院(茨城県古河市) 満願寺(栃木県野木町)
清滝寺(栃木県鹿沼市) 高平寺(栃木県栃木市)
栃木第一(栃木県栃木市) 覚性院(栃木県足利市)
信照寺(群馬県安中市) 遍照寺(群馬県館林市)
越後教区本部(新潟県) 真珠院(新潟県柏崎市)
佐渡岬(新潟県佐渡市) 醫王寺(福島県福島市)
金性寺(福島県南相馬市) 宝蔵寺(福島県南相馬市)
相馬安養(福島県南相馬市) 如宝寺大悲講(福島県郡山市)
山清寺(福島県郡山市) 延命寺(福島県郡山市)
龍蔵寺(福島県白河市) 神宮寺(福島県本宮市)
勝常寺(福島県湯川村) 会津常楽院(福島県南会津町)
持明院(山形県高畠町) 長遠寺(山形県長井市)
利生院(愛知県南知多町) 宝乗院(愛知県南知多町)
善福寺(三重県伊賀市) 勝因寺(三重県伊賀市)
常楽寺(三重県伊賀市) 蓮花寺(三重県名張市)
池辺寺(三重県伊賀市) 長楽寺(三重県名張市)
佛土寺(三重県伊賀市) 安養寺(三重県伊賀市)
能満院初瀬(奈良県桜井市) 伊予教区本部(愛媛県)
金剛頂寺(高知県室戸市) 極楽寺(高知県奈半利町)
青龍寺(高知県土佐市) 清瀧寺(高知県土佐市)
足摺山(高知県土佐清水市) 常住寺(高知県香南市)
善楽寺(高知県高知市) 円福寺(高知県越知町)
参加寺院
威徳院(福島県会津若松市) 種間寺(高知県高知市)
三宝山地福寺(高知県土佐町) 北寺(高知県安田町)

 

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お問合せ


豊山流大師講総本部

〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-8
TEL/03-3945-3900 FAX/03-3945-0702
(土・日・祭日・その他仏教行事等で、長期お休みを頂く場合も御座います。予めご了承下さいますよう宜しくお願い致します。)