ごえいか
ごえいか
いにしえより人々は、うれしい時、悲しい時、あるいは四季折々に、心の思いを歌に託して表現してきました。『万葉集』をはじめ、多くの歌集が編まれ、人々に大きな感銘を与えるものとして、今日まで永く歌いつがれています。
歌人(うたびと)はそれらに独自の節(ふし)をつけ、己れの境地の表現として、歌いあげています。なかでも、三十一文字(みそひともじ)(五・七・五・七・七)の和歌にメロディーをつけたものを「詠歌(えいか)」といい、七五調のものを「和讃(わさん)」といいます。一般的には、これらを総称して「ご詠歌」とよんでいます。
特に巡礼の中で培われ、鈴鉦(れいしょう)の響きにのせて唱えるご詠歌は、心の琴線にふれるものであり、安らかなる世界へと誘(いざな)うものであります。
豊山流大師講
豊山流大師講は、昭和23年(1948)に発足しました。
お大師さま(宗祖弘法大師)のみ教えとご遺徳、総本山長谷寺ご本尊である十一面観世音菩薩さまのお徳、仏教行事の内容や教えをやさしく説いたもの、生かされている喜びを謳歌したり、あるいは亡き人の菩提(ぼだい)を願うものなど、120曲余りが制定されています。全国奉詠(ほうえい)大会(地区大会)では、全国より多くの講員さんが集います。平成30年には創立70周年を迎えました。