昨年、令和5年は、宗祖弘法大師がお生まれになった宝亀5年から1250年目を奉祝する、記念すべき一年でありました。
真言宗豊山派では、宗派をあげて宗祖弘法大師を讃えるため、「弘法大師御生誕1250年記念事業」を展開して参りました。
この事業の一環として企画いたしました総本山長谷寺への総登嶺においては、全国の豊山派檀信徒の大勢の皆々様に総本山長谷寺へ御登嶺いただき、衷心より厚く御礼申し上げる次第であります。
この記念の年に、総本山長谷寺の本尊十一面観音、そして、宗祖弘法大師とご縁を結んでいただきましたことは、またとない善行であります。
猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の蔓延は一定の落ち着きをみせ、かつての日常をとり戻しつつある状況ではありますが、未だ社会は様々な課題を抱えております。
いかなる状況にあっても、真言宗豊山派は将来にわたって、宗祖弘法大師のみ教えを絶やすことなく後世へ継承していくことをお誓い申し上げますとともに、真言宗豊山派檀信徒をはじめ、皆々様のより一層のご多幸を祈念申し上げます。
令和6年4月
真言宗豊山派宗務総長 鈴木常英